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今読んでいる小説について(2)

文章はあっけなく(おそらくこの作者の)通常レベルにおっついたかと。
最初のほうだけやたら書き馴れていない様子なのは、小説書きにありがちな、「冒頭には推敲をためらう」というこだわりのせいなのか、それともサイトの空気を読んでのことか。

展開としては大河ドラマのようです。人物はきちんと立っているし、行動も各人物の思惑も厚みがあり、面白く作れていると思います。ただなんだろう、このダイジェスト臭。語りの視点が干渉しすぎているのかもしれない。いわゆる神の視点や三人称の視点というのは欠点として文面が冷たくなるということのほかに、ストーリーの読みが平板になったり、作者のエゴが出やすくなってしまったりするわけです。
だから、筆力や(想定読者の)読解力の弱いラノベなんかは一人称の作品が割と多い。三人称でもすごく型に嵌った書き方から出ようとしない。
いささかこの物語のカメラ、人物に寄りすぎな気がするんですよね。少し引いてロング撮影してみないとただ展開を追うだけになってしまう。
まあ、偉そうなことを言っているけれども、私もそのあたりは上手に書ける自信がなかったりします。自分の文もなんだかドライで、温かみがないなあと思うので。
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by kou_ten_nen | 2014-12-18 02:43 | 読書二軍