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カテゴリ:読書二軍( 4 )

本の栄養とWebの栄養

ちょっと昔のことを告白します。

私インターネットを始めてから、ほんとうに今まであっちこっちの小説投稿サイトにお邪魔していたんですね。
有象無象が集まるマニアックなところから、流行のおしゃれなところまで。

で、今はこんなですが(笑)結構たくさんの方に読んでいただいた時期もあったんですよねー。その早い時期にWebとは区切りをつけて書き始めるべきだったんですけど、私もの知らずだったから、変な欲が出てしまっちゃいまして。

ちょっと読書関係の集まりなどで勉強させていただいたりもして、そこはいつもとても良い本を課題にしていたので、思ったことなんですけれども。

ネット小説で素人が勉強するのは、結構難しいです。完成稿ならともかく、推敲も校正すらもまだの鉛筆原稿にいったい何を求めたらいいんだろう、と。
栄養価が全然違うんですよね。もやし1本とそれをお日様で育てて収穫できた大豆100粒くらい違う。単なる発想から他人様を意識するという自立した方向性という姿勢の差。

宮沢賢治の童話は角川書店あたりで習作も含めてたくさん出ているのですが、「グスコーブドリの伝記」なんてどうやら何回も書き直しているんですね。そのきれっぱしをいちいち習作として拾い上げる角川も角川なのですが(^^;

そして宮沢賢治の自筆をご覧になったことがある方ならさらに納得していただけると思いますが、この方は悪筆です。校正者が泣きながら文字を追っています。「銀河鉄道の夜」の最終頁なんて暴れ出したくなるほど何書いているか分かりません。

「自筆のだいご味を堪能する」というお題目その実態単なる苦行を出版社さんと印刷屋さんにお任せできる立場にいる私たちが、究極の完成原稿である「書籍」を手にしないのはもったいない話です。
いやWebでも青空文庫さんみたいなとこありますけど、電子図書館は著作権の壁がありますから、全部全部読むというのはやっぱり難しい。

ですからね。
結局、書籍に勝る資料はないってことになるんですよ、活字の世界ってのは。

物語を書くときに、オバチャンたちの芸能人の噂話にならないように気を付ける。
物語を進行させることだけを考えて(目的を持たせて)会話を整える。
たったそれだけで、文章ってのは格調が高くなります。

そんなことどーだっていい、私は下世話な井戸端会議小説が書きたいんじゃーとつむじを曲げてしまったら、そこまでです。ちなみに私、大衆小説よりまだ俗っぽい類の小説、完結できたことないです。
そこにはテーマがありません。理想もありません。ただ自己正当化に走る人々の姿が絶望的な形で描かれているだけです。
それなのに、その地獄をほかならぬ作者が何も客観視できてなくて、どうやって読者は物語を理解したらよいのでしょう。

なんてことをね。
自分の高校生くらいのころの痛い小説について、思ったことでした。あの頃の私、本当に漫画とアニメでだけしか栄養吸収してなかったなあ。
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by kou_ten_nen | 2016-02-14 01:45 | 読書二軍
一旦、WEB小説から完全に遠ざかっていたことがあります。

というか、今も、あんまりWEBで小説は読まないです。


最近は10代でも20代でも、ネットで小説を発表する人が結構ゴロゴロいて、それは結局テキストスタイルが完全に文章表現というものと相性がいい結果であると思います。
それはまあ、よいのですよね。
相変わらず電子書籍の扱いはもっさり状態みたいですが(・m・)、

理由は、ちょっとわからない。
でも、私一人に関しては多分、紙を触りながら読むテキストがあってるんだろうと思います。

素人小説はこれはこれで結構好きなんですけどね。
ただあまりにも多くの方が書くようになったせいで、読むは読むでも「どこまで感想を書いていいか」がまったくわからないことがよくあります。

若い人に人気のジャンルの小説を読んでも、感想を書くのに恐ろしく敷居が高いケースってのがよくあって、作者さんはさぞや高名な方なんだろうなと思ったら10代とか20代前半とか、そうい年齢でもうギャラリーを連れ歩いていたりして。

私ももう少し若ければ、頑張って仲良くしようとも思うんですけど。
実はあんまり意味がないんですよねー、それやっても。
それよか、公募できちんとした成績を残したほうがよい、なんて話になってしまう。


話がずれました。

ちょうど私の年齢って過渡期で、学生時代はジュブナイルがライトノベルに置き換わっていった頃、そして新書版の小説が最盛期を迎えた頃でしたので、この世代へのある種の期待は結構なものなんだろうと思うのです。作法的なものでも、「書ける」というものでも。
書ける人しか書いてなかった、最後の世代とも言えます(自負)。

今は書けるとか書けないとか、あんまり関係ないですからね。
遊びなら金もかからないし、暇つぶしにいっちょポンチ文でも書いてみるか、って人もたくさんいると思います。形式さえ覚えてしまえばうまく見えるものなので、誰でも自己主張できるし、誰でも承認欲求を満足できるんだと思うのです。いや私、「承認欲求」って言葉本当は好きじゃない。昔の知り合いがよく使っていて、今も鬼の首を取ったかのように全方位に向けて放射していて、それに多くの人々が撃ち抜かれて屍累々になっているのが見ていてすごく悲しいので。

言うなら、ゲームの一つ。
お話ゲーム。
こういうのが、まあ、今のWEB小説における比較的若い世代の人の価値観なんだと思いますよ。

だから、そのへんの認識を間違えると、すごく悲惨な気持ちになる。
物語はハンコでも、お話ゲームの上手な人はバリバリに教祖様ですし。
普通に書ける人でも、お話ゲームのルールを知らなかったらスルーですし。
それで自尊心が左右されちゃう危険性があるのが、WEB小説の世界なんです。

翻って、若い人と、中年と、お年を召した方への感想。
やっぱりね。すごく、難しいんですよ。

だいぶ前、どうも還暦間近な方の書いたWEBファンタジーを拝読しましたが(それまだ完結していないんですよね、待ってるんですが)、執筆者の年代が冒頭の一行目で分かってしまう構造で、若い世代の人は相当な読解力を要したと思うんです。あの時代は、本の虫くらいの人でないと小説執筆なんてしませんでしたから(つまり本物でないと書いてない、まれにみる残念な人は結構いい歳になってから手習いで始めた人)。
だから怖いです。あのくらいの方はどれだけ資料を読み込んでいるか分からないし、どれだけの教養があるか分からない。
中年くらいだと、ポップカルチャーや昔流行ったアニメやラノベなどを参考にして物言いが決まってきますし、若い人は前述したとおり。

それぞれに、プライドの持つ場所が異なるんです。
そこを踏みちがえると、えらいことになる。

北朝鮮の核兵器どころのお話じゃないんですよ(ニッコリ




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by kou_ten_nen | 2016-01-28 18:27 | 読書二軍
文章はあっけなく(おそらくこの作者の)通常レベルにおっついたかと。
最初のほうだけやたら書き馴れていない様子なのは、小説書きにありがちな、「冒頭には推敲をためらう」というこだわりのせいなのか、それともサイトの空気を読んでのことか。

展開としては大河ドラマのようです。人物はきちんと立っているし、行動も各人物の思惑も厚みがあり、面白く作れていると思います。ただなんだろう、このダイジェスト臭。語りの視点が干渉しすぎているのかもしれない。いわゆる神の視点や三人称の視点というのは欠点として文面が冷たくなるということのほかに、ストーリーの読みが平板になったり、作者のエゴが出やすくなってしまったりするわけです。
だから、筆力や(想定読者の)読解力の弱いラノベなんかは一人称の作品が割と多い。三人称でもすごく型に嵌った書き方から出ようとしない。
いささかこの物語のカメラ、人物に寄りすぎな気がするんですよね。少し引いてロング撮影してみないとただ展開を追うだけになってしまう。
まあ、偉そうなことを言っているけれども、私もそのあたりは上手に書ける自信がなかったりします。自分の文もなんだかドライで、温かみがないなあと思うので。
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by kou_ten_nen | 2014-12-18 02:43 | 読書二軍
新カテゴリを作りました。読書二軍。あんまり「読書しましたー」って大きく言う予定のない、気楽な読書、あるいはネットの読み物なんかについてのカテゴリです。
タイトルすら、書かない場合もありますので独り言的かも。

さて今読んでいる小説についてなのですが。
全体的に古いかなーと…しかもその古さが、そこを直してしまったら全体直さなきゃいけなくなってもうそれはその作品ではなくなるんだなという古さというか。
私はいつも、自分の書く小説を映画あるいはドラマの映像が頭に浮かぶように作っています。決して脳内でアニメ絵や漫画絵にはしないんです。
どうしてかというと、アニメ絵にすると、その時に流行したアニメのシナリオ風に物語や会話が進んでいきそうで、怖いからです。アニメはもう、あまり見てはいないのですが、それでも時々ふっと見てしまっていて、なんだか子供時代のアニメといろいろと変わってきているなと思うのです。絵柄もですが、シナリオとか。
でも演出やシナリオを気にするようじゃ、それはもう、オタクなんですけれどもねw

それでも私にはこの小説は最近の若い人の書いている小説よりずっと読みやすいです。確かに商業ベースには厳しいとは思うんですけれども、それは私が年を取ってしまっているせいなのかな。
あと、今の若い読者には理解できない手法も入っていて、ちょっとくすっとします。昔の本好きな人独特のこだわりが見えて、私は憎めませんねー。上手とはあまり思わないなりに(我ながらうわあ…、でもたぶんこのパターンは書いているうちにめきめき技術が上がっていくタイプだと思うので、まだはじめのほうしか読んでないので、敢えて)。
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by kou_ten_nen | 2014-12-16 06:24 | 読書二軍